【プラン別】Core i7-11700Kを使った自作PCのすすめ

先日発売が解禁されたRocket Lake-Sこと11世代IntelのCPU。シングルスレッド性能が大きく伸び、ゲーム最強CPUの座をAMD Ryzenと激しく競い合っています。

そんな11世代Intelですが、Core-i9はコア数が減ったこともありコスパ的にも微妙なものの、Core i7に関しては順当なスペックアップを果たしており、よくまとまったCPUになっています。そこで今回は、Core 7-11700Kを使用した自作PCのプランをご紹介していきたいと思います。

基本パーツ

同じ商品を繰り返し書いていると長くて読みづらくなってしまいますので、どの構成でも共通するパーツに関しては、この項でまとめてご紹介させていただきます。

CPU: Core i7-11700K

Core i7-11700K

CPUは当然これで確定。そもそもこれ以外だったらタイトル詐欺ですね。

肝心の性能ですが、コア数/スレッド数は8コア16スレッドから変わらず、クロックもほとんど変わっていませんが、IPC(=クロック当たりの処理性能)が公称値で16%向上したこともあり、性能は実際に向上しています。

また、ついにDDR4-3200の高速メモリおよび高速なNVMe SSDなどで要求されるPCIe 4.0に対応され、この面でのRyzenへの遅れが解消されました。

CPU自体の性能の伸びは前世代と比べると正直そこまで大きくはないですが、この高速メモリ等に対応した点における進歩は、大きな10700Kとの差別化点になるといえるでしょう。

ストレージ(SSD): Samsung 980 500GB

Samsung 980 SSD

ストレージに関しても、パソコンの用途により大きく変動してくるパーツですので、l便宜上今回は統一させていただくことにしました。

今回選択したのはサムスンの980。M.2タイプのSSDなのでコードレスですみ、配線が楽なのがいいですね。

このSamsung 980ですが、エントリークラスの価格帯ながらも速度、耐久性ともにPCIe 3.0のハイエンドクラストも遜色ないスペックを持つコスパ抜群のSSDです。Samsungというブランドも安心感がありますね。

電源ユニット: SuperFlower Leadex III Gold 750W

Super Flower Leadex III Gold 750W

信頼性ではSeasonicにも引けを取らず、変換効率も安定していて高いSuperFlower(日本では超花と略されることもある)の電源をチョイス。

なんやかんや750Wで電源容量が足りなくなることってそこまでないので十分だろうということでこれで統一させていただきます。正直、RTX 3090のような超ハイエンドでなければ1000Wとかなんて必要にはなりません。

ケース: 指定なし

・・・というのも、搭載するグラフィックボードやCPUクーラーなどによって、最低限必要なサイズが変わってしまい、なかなか統一が難しいです。

各構成ごとに書いてもよいのですが、ケースというのはデザインの根幹をなし、個人の趣味も出る部分ですので、プランをシンプルにするためにも今回は省かせていただきます。

構成1: 20万以下で安定した性能

CPUクーラー: Noctua NH-D15

Noctua NH-D 15

Core i7 11700Kは発熱が比較的多く、ベストセラーの虎徹 Mark IIを含め、並みの空冷クーラーでは冷却することができません。

そこで今回は空冷最強と名高いNoctuaのNH-D15をチョイス。これならば驚異のTDP125Wの11700Kも冷やしきることができるでしょう。

簡易水冷というのも魅力的なのですが、本構成では「安定した性能」をうたっていることもあり、ここではやはり空冷が安定ですね。

マザーボード: ASRock Z590 Steel LegendASRock Z590 Steel Legend

ASRockの耐久性に優れたミドル帯のベストセラーマザーボード。2万円台ですが堅牢性・拡張性ともに合格点のまさに鉄板マザーボードです。あえてこれを外す理由がないのでマザボはSteel Legendで安定でしょう。

メモリ: CFD DDR4-3200 16GB(8GB×2)

CFD 16GB

高クロックメモリのDDR4-3200まで今世代から対応したことを受けて、そのDDR4-3200メモリを選んでみました。容量に関しては構成1ということで16GB。まぁ、当サイトでの構成1は多くの場合でコスパ重視プランですから、妥当なんじゃないでしょうか。

ただ用途によっても必要なメモリ容量に関しては異なると思うので、増やしたければ好きに増やしちゃってください。ただ、8GBに減らすのに関してはあまりおすすめできません。さすがに8GBだと不足して厳しいです。

GPU: RTX 3060Ti

RTX 3060Ti

画像はASUSさんのモデルです

GPUはRTX 3060Tiに決定。本来ならばメーカー・モデルまで書くことも多いのですがいかんせん今は品不足。希望したモデルがすぐに買えるともわからないので、今回はモデルに関する言及はしないことにしました。

さて、肝心のRTX 3060Tiの性能・コスパですが、コスパかなり良い部類に入ると思います。性能に関しても、フルHDゲームは余裕ですし、ある程度妥協すればWQHDもイケます。

唯一の問題は・・・改善したとはいえ、いまだ入手しずらい点でしょうか。

RTX 3060Ti (Amazon)

構成2: 約20万円で堅実なパーツ選び

CPUクーラー: Noctua NH-D15

Noctua NH-D 15

Core i7 11700Kは発熱が比較的多く、ベストセラーの虎徹 Mark IIを含め、並みの空冷クーラーでは冷却することができません。

そこで今回は空冷最強と名高いNoctuaのNH-D15をチョイス。これならば驚異のTDP125Wの11700Kも冷やしきることができるでしょう。

簡易水冷というのも魅力的なのですが、本構成では「堅実なパーツ選び」をうたっていることもあり、ここではやはり空冷が安定ですね。

マザーボード: ASRock Z590 Steel Legend

ASRock Z590 Steel Legend

<構成1と同じため説明は流用させていただきます。>

ASRockの耐久性に優れたミドル帯のベストセラーマザーボード。2万円台ですが堅牢性・拡張性ともに合格点のまさに鉄板マザーボードです。あえてこれを外す理由がないのでマザボはSteel Legendで安定でしょう。

メモリ: Corsair Vengeance 32GB (16GB×2, DDR4-3200)

Corsair Vengeance

メモリは贅沢に32GB搭載。相当なことをしなければ32GBもメモリがあればまず足りるでしょう。最悪、足りなくなったら増設すればいいです。

もちろん規格はDDR4-3200です。僅かとはいえ高クロックのメモリのほうが性能は上がりますし、最近はDDR4-2666などとの価格差も縮まってきていることを考えると、こちらを選ばない手はありません。

GPU: RTX 3070

RTX 3070

画像はMSIさんのモデルです

構成1では品不足だから回避すると書いたのに何でここではおすすめしてるんだ!と思った皆様。ごめんなさい。でも、予算を鑑みるとせめて3070にしないとほかのパーツと釣り合わないのです。なので3070にさせてください。

性能ですが、端的に言って素晴らしい。2080Tiをわずかに上回る性能でありながら定価では2080Tiの半分以下のお値段と、コスパもかなり優秀です。僕のパソコンも3070を搭載しているのですが、WQHDゲーミングでも全然動きますし、その他の処理でもパワーを発揮します。

在庫があれば・・・・・。

RTX 3070 (Amazon)

構成3: デザイン重視なおしゃれPC

CPUクーラー: ASUS ROG Strix LC II 280 RGB

ASUS Rog 簡易水冷

値段・信頼性・価格・デザインを両立することから、今回はASUSさんのゲーミングブランドである "ROG" の、簡易水冷を選択しました。

簡易水冷のため、CPU周りをすっきりさせてくれますし、大きなヒートシンクがないので見た目にも良いです。それだけでなく、冷却能力も高いので、発熱の大きい11700Kをしっかり冷やして性能を発揮させてくれます。

もちろん、ASUS以外にすきな(ゲーミング)ブランドがある・・・という場合は変えてもらって大丈夫です。

マザーボード: ASUS ROG Strix Z590-F Gaming WiFi

ASUS ROG Strix Z590-F WiFi

CPUクーラーをROGにしたこともあり、メーカーを統一したほうが統一感が出てかっこいいだろうということで、マザーボードも同じく "ROG" を選択。

マザーボードとしては少々お高い部類なのですが、11700Kを支える14+2フェーズの電源回路に、ヒートシンクを備えたM.2スロットなど、機能は充実しています。デフォルトではついていないことも多いWiFiが備えられていることも魅力かもしれません。

メモリ: Corsair Vengeance RGB Pro 16GB (8GB×2, DDR4-3200)

Corsair Vengeance RGB Pro

デザイン重視ということで、メモリももちろん光る、RGB付きのものを選択。メモリスロットがある部分はファン、GPUなど光るパーツから微妙に距離があり、暗くなってしまう部分なのですが、このメモリならその心配はありません。

また、11世代から対応したDDR4-3200規格に対応したメモリなので、従来のDDR4-2666などのメモリと比べてわずかですが性能アップも見込まれます。

GPU: RTX 3060Ti

RTX 3060Ti

画像はASUSさんのモデルです

<構成1と同じなので説明は流用させていただきます。>

GPUはRTX 3060Tiに決定。本来ならばメーカー・モデルまで書くことも多いのですがいかんせん今は品不足。希望したモデルがすぐに買えるともわからないので、今回はモデルに関する言及はしないことにしました。

さて、肝心のRTX 3060Tiの性能・コスパですが、コスパかなり良い部類に入ると思います。性能に関しても、フルHDゲームは余裕ですし、ある程度妥協すればWQHDもイケます。

唯一の問題は・・・改善したとはいえ、いまだ入手しずらい点でしょうか。

RTX 3060Ti (Amazon)

おわりに

いかがでしたでしょうか。

最近はマイニングブーム・半導体不足などによるグラフィックカードの価格の上昇や品不足など、自作PCにとってマイナスなことも多いですが、自作PCというのは楽しい(個人の感想です)ですし、自分の理想通りの見た目・スペックのパソコンを作ることができます。

最近は少しづつグラフィックカードの値段・在庫も落ち着いてきていますし、ぜひ自作PCにチャレンジしてみてください!以上、Core i7-11700Kを使った自作PCのすすめ でした。