Thermaltakeの電源ってどうなの?辛口評価&おすすめの電源紹介!

Thermaltake Toughpower 850W

コストパフォーマンスの良い電源だけでなく、さまざまなPC関連パーツなどを販売している台湾メーカー、Thermaltake。すでに創業20年を超えている、老舗メーカーです。

「電源」というパーツは、CPUやグラフィックボードなどと比べて影の薄いものですが、パソコン全体に電気を供給してくれているとても重要なパーツです。電源が壊れてしまえばおしまいですから、予算にもよりますがある程度の品質の電源を選びたいところ。

そんな電源の中でも、初心者にはちょっと近づきがたい(笑)雰囲気をだす玄人志向ほどではありませんが、コスパの良さが目立つThermaltake製電源。その品質は大丈夫なのか、そしておすすめ製品についてご紹介していきたいと思います。

Thermaltake電源の品質は?

Thermaltake

さまざまな電源ユニットを販売しているThermaltakeですが、Thermaltakeは電源ユニットを基本自社生産していません。驚かれたかもしれませんが、これは電源ユニットとしては一般的なことです。自社ですべて製造しているのなんてSuper FlowerとSeasonicくらいです。

そのため、OEMと呼ばれる形で、製品を他社に製造してもらって販売しているわけなのですが、その製造元は製品によって違います。そのため、品質も当然均一ではありません。つまり、安い製品はそこそこのところ、高い製品はいいところで生産されている可能性も高いです。

では、安い製品は買わなきゃいいんだ、とお思いかもしれませんが、実際はそうでもなかったり。というのも、同業他社もほとんどがOEMでやっているので、結局他社の安い製品を選んでも品質が大きく上がることなんてない、というわけです。

ただ、Thermaltakeは大きなシェアを持つ企業であり、大量生産により一個一個の購入単価を下げているはずですから、同じ価格であれば品質を期待しやすいほうです。

結論: Thermaltakeの品質は「特別優れてはいないが、他社に勝るとも劣らず」といった感じ。そのデザイン性まで考えると、コスパが良いなかなか使える電源です。迷ったら買いでいいと僕は思います。

(もちろん、もっとお金を出せば当然さらにいいものは買えますが、それを言えばキリがない怖い世界です・・・)

発火とかは大丈夫なの?

この記事を書くにあたり、軽くAmazonのレビューを見てみると、「煙が出た」とのレビューが。この記事を御覧になっている方の中にも、このレビューを見て心配になり、Thermaltakeの電源について調べられている方もいらっしゃるかと思います。

結論から言いますと、「アンラッキー」です。電子機器である以上初期不良というのは起こりえますし、煙が出ようとそう燃えないようには作られています。(ホコリなどが積もっていれば別ですが・・・) そして、もしそんな人が全体の10%とかいるなら話は別ですが、総合評価は☆4.3です。

そして、もう一つ気にしなければいけないのが、レビューを書く人です。みなさんは普段、Amazonでレビューを書きますか?僕はめんどくさいので書きません。でも、煙が出たら、書くと思います。つまり何が言いたいかというと、レビューには「極端に悪い」事柄が書かれやすいということです。

もし本当に気になるならほかの電源のページも見てきてください。☆1の評価を見てみれば、初期不良などの報告は見つかると思います。つまり、そういうことです。

Thermaltakeのおすすめ電源は?

ここからは、Thermaltakeの個人的おすすめ電源を容量(ワット数)順にご紹介していこうと思います。大容量の電源を探しているという方はぜひ後ろ側からお読みください。

Smart 500W (80Plus Standard)

Thermaltake Smart 500W

まさに"エントリーモデル"と呼ぶのにふさわしい、格安の電源。Standard認証&ケーブル直付けタイプのため、500Wながらも4500円前後と5000円を切る価格を実現しています。

もちろん、ここまで安くなっているため、信頼性は決して高くはないですが、保証期間は3年と、最低限はちゃんとついています。そのため、とりあえず安く、何かしらの電源を買いたいという方には強くお勧めしたい電源です。また、4000円前後で350Wモデルも販売されているので要チェックです。

Smart BX1 RGB 550W

Thermaltake Smart BX1 RGB 550W

上の製品に容量を50W足して、RGBファンをつけ、さらに保証が5年まで伸びた代わりに、1000円の値上がりと電源ケーブルの被膜がなくなったモデル、といった感じの電源。

この電源のメリットとしては、なんといっても格安で光る電源を手に入れられる点。保証も一応5年間はついています。ただ、電源ケーブルの被膜がなくなってしまったのが難点で、ケーブルの取り扱いには注意が必要です。

予算をなるべく抑えて、キラキラPCを作ろうとしているなら、検討に値する製品なのではないでしょうか。

Toughpower Grand RGB 850W (80Plus Gold)

850Wという大容量、80Plus Gold認証、そしてRGBファン付きでありながらも10000円ちょっとと、お買い得な電源です。650W、750Wモデルもあるのですが、コスパの高さは850Wモデルが最高です。(なぜか750Wモデルよりも安くなっていたりします。)

10年保証もついているので、耐久性に関しても安心できます。今の10年前なんてHDDがほとんど、CPUもせいぜい4コアとかだったと考えると、10年の長さがわかります。保証が切れるころにはもはや旧世代の遺物になっているかもしれませんね。

ちなみに僕も秋葉原ツクモさんで10000円ほどで購入しました。今のところ問題なく動いていますし、音も静かでかなり良いです!

Toughpower Grand RGB 1200W (80Plus Platinum)

Toughpower Grand RGB 1200W Platinum

80Plus Platinum認証を取得している、大容量の1200W電源。一般的な構成のパソコンの場合なかなか使わないレベルの容量の電源ですが、良い製品だと思うので一応ご紹介。

この電源の良いところは、Platinum認証に1200Wの大容量かつ、RGBライティングがついているのにもかかわらず、価格は23000円程度と比較的低く抑えられている点。また、850Wモデルなどと同じく、10年保証までついてきます。

ただ、このクラスを買うレベルの方だと、予算よりは性能を取る方のほうが多い印象で、Superflower、SeasonicやFSPなどを差し置いて敢えてThermaltakeの電源を買うことはそこまでない感じがします。(あくまでも感覚です。)

やはり信頼性に関しては特にSuperflowerやSeasonicに軍配が上がるので、価格の差はあれどこのクラスであればそういった高級モデルを買うほうがよい、という考えもあるのでしょう。まぁ、そのあたりはお財布とも相談ですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。Thermaltake製の電源は、価格と性能のバランスがちょうどよくて、手に取りやすい電源ですよね。

Thermaltakeの電源は安いとはいえ、なかなかちゃんとしていますし、保証期間も値段の割にはちゃんとついている印象なので、ぜひ検討してみてくださいね!また、検討するにあたり、上のおすすめモデルが少しでも参考になれば幸いです。

この記事は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。