【GIGAスクール】文科省の標準仕様のスペックが低すぎる!実際に必要な性能は?
GIGAスクール構想。ニュース等でこの言葉をお聞きになった方も多いと思います。
簡単に説明すると、義務教育向けに、1人1台のパソコン(タブレット)と、そのためのネットワークを整備するという、文部科学省による5年間の計画です。
その整備に関しての目安として、文部科学省から標準仕様書が公開されているのですが、物は試しとみてみたところ、ありえないほど低い!そこで今回は、実際に必要な性能についての解説をしていきたいと思います。
文科省の仕様書でのスペックは?
文部科学省の標準仕様書では、各端末のスペックは以下の表のようになっています。(一部省略)
OS | Windows | Chrome | iPad |
CPU | Celeron以上 | Celeron以上 | 指定なし |
ストレージ | 64GB以上 | 32GB以上 | 32GB以上 |
メモリ | 4GB以上 | 4GB以上 | 指定なし |
画面 | 9~14インチ タッチパネル対応 | 9~14インチ タッチパネル対応 | 10.2~12.9インチ |
バッテリー | 8時間以上 | 8時間以上 | 指定なし |
重さ | 1.5kg未満 | 1.5kg未満 | 1.5kg未満 |
iPadに関してはまだいいのですが、気になるのがWindowsとChromeの場合のスペックの、ストレージ64GB/32GB、メモリ4GBという部分です。
まずストレージに関してはいくらなんでも少なすぎる。Windowsの場合、OSだけで半分程度使用してしまいますし、大規模アップデートを行うのもしんどいレベルのものです。Chrome OSに関してもOSの容量が小さめとはいえ、32GBしかないとデータのダウンロードや保存のできる量がわずかしか残りません。
もっとひどいのはメモリ。Chrome OSの場合は、低スペックでも比較的動作する軽いOSのためまだましなのですが、Windowsに関してはWindowsを起動するだけでもカツカツというレベルです。
これで文科省お気に入り(笑)のプログラミングなんてしたら、メモリ不足でまともに動かない、なんてことも容易に考えられますし、Googleを開きながらPowerPointといったマルチタスクも行いづらいです。
そのため、この仕様書はあくまで「最低」要件という程度にとらえ、実際はもう少し上の性能のものを購入すべきです。
しかし、どのくらいの性能のものが必要なのでしょうか。ここからはそれを解説していきたいと思います。
個人的な推奨性能
僕個人の考える推奨性能は、以下の表のとおりです。
OS | Windows | Chrome | iPad |
CPU | Core i3以上 | Core i3以上 | A10以上 |
ストレージ | 128GB以上 | 64GB以上 | 64GB以上 |
メモリ | 8GB以上 | 8GB以上 | 3GB以上 |
画面 | 9~14インチ タッチパネル対応 | 9~14インチ タッチパネル対応 | 10.2~12.9インチ |
バッテリー | 8時間程度 | 8時間程度 | 指定なし |
重さ | 1.5kg未満 | 1.5kg未満 | 1.5kg未満 |
これぐらいの性能があれば、大体の学校などで行う程度の作業ならばこなすことができます。また、動作がスムーズになることで、トラブルや余計な手間が省けるというメリットもあります。
気になるのは価格ですが、この程度のスペックであれば、Windowsなら5万円台後半、Chromebookなら5万円台前半(価格com調べ)から見つかります。もちろん、これはあくまでも個人向けの価格なので、大量購入だと多少安くなる可能性もあります。
価格・性能から考えても、このくらいが一つの目安となってくるでしょう。
おまけ: 具体的な製品目安
具体的に見つかったいくつかの製品のリンクの貼付により、製品の説明とかえさせていただきます。あくまで目安であり、法人向けではないものも含まれている点ご容赦ください。
- HP Pavilion 14-dv
- Acer Chromebook 712 C871T-A38P
この記事は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。