BTOに多いFSP製電源とは?信頼性は高いの?

FSP製の電源
BTOパソコンなどに搭載されていることも多い、FSP製の電源。日本では「オウルテック」という名前などで売られていることもある電源です。

そんな「FSP」ですが、信頼性がどうなのか、疑問に思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、「FSP」の電源の品質、信頼性はどうなのかについて説明していこうと思います。

FSP社について

FSPことFSP Technologyは、台湾に本社を構えている、世界的な電源メーカーです。電源とはいってもパソコン用のみにとどまらず、産業。医療用などの電源をも製造している会社です。

設立は1993年とこの分野では老舗であり、資本金6200万ドル(≒約65億円)かつ台湾で上場している、由緒正しい会社です。また、今やメジャーであるATX電源という規格のATX電源を世界で初めて製造・販売した会社でもあります。下にリンクを貼っておきますが、会社ホームページも英語のみながらきちんとしていて、そこからもきちんとした会社であることがうかがい知れます。

そのため、これまでの販売実績や今を見ても、世界をリードする電源メーカーのひとつと言って差し支えないでしょう。

品質はどう?

FSP社の電源ユニットの品質ですが、率直に言って高いです。

2010年ごろまでは品質の悪いものも多かったのですが、ノウハウの蓄積・研究開発によって近年はもはや高品質電源の一つとなっていると思います。

しかし、なぜ高品質なのに安いのでしょうか。

実は、FSPは独自設計によって部品数を極力減らしており、比較的シンプルな作りになっています。部品数が少ないということは、初期不良になる確率や、組み立てコストの低減につながります。また、世界的なメーカーであることによるスケールメリットも大きいでしょう。以上のように、企業努力によりFSPは安く高品質な電源を提供してくれているのです。

信頼性について

信頼性についてですが、まず全体的なレビューであったり口コミを見てみると、良い意見が多いです。実際、コスパも全体的に高いですし、妥当だと思います。品質ではやはりSeasonicなどに軍配が上がりますが、Seasonicは高すぎますしね。

ここからは個人的なFSP電源を使っている感想なのですが、発熱も少ない、非常に安定した電源だと思います。ファンも静かですし、嫌なコイル鳴きがしたことや急なシャットダウンが起こったことも現状ありません。保証が切れるほど連続で使っているわけではないのでわかりませんが、耐久性は高そうです。

もちろん、工業製品なので不良品がある確率は0とは言えませんが、怪しい中華製の電源メーカーの製品とは段違いの信頼性です。なので、特に大きなこだわりがない場合は、安いですし、FSPの電源を選ぶのも一つの正解ではないでしょうか。

まとめ

以上、FSP製電源についてでした。FSPの電源についてわかっていただけましたでしょうか。

僕も実際、昔はFSPなんて会社聞いたこともなくてどうせ怪しいと失礼なことにも思っていたのですが、のちにちゃんとしたメーカーだということに驚いた過去があります(笑)皆さんにも、この記事を通じてまったく怪しい会社ではないとわかっていただければ幸いです。

しかしここはPCパーツ業界。いくら安めとはいえ日によって価格は大きく変動します。その時その時の値段に合わせて、自分に合ったメーカーや製品を見つけてください。それでは、楽しいPCライフを!