プロセスルールの微細化ってどんなメリットがあるの?性能向上には必須!
皆さんは「プロセスルール」という言葉をご存じでしょうか。インテルは14nmプロセスなので限界、などと聞いたりもします。でも、プロセスの微細化ってどんなメリットがあるのでしょうか。そこで今回は、プロセスルールの微細化によりどのようなメリットがあるのかを解説していきます。
プロセスルールとは?
プロセスルールとはCPU・GPUの回路の幅のことです。プロセスルールの微細化により、性能が向上し、またサイズが小さく済むようになりさらなる伸びしろが生まれます。
どんなメリットがあるの?
プロセスの微細化は多くのメリットをもたらします。ここでは代表的なメリットをそれぞれ紹介していきます。
発熱量の低下
プロセスが微細化することにより、回路の大きさを小さくすることができます。そのため、回路の長さ自体を短くすることができ、電気抵抗が小さくなるため、発熱量が低下します。少なくない電流が流れるCPUにとってこの差は大きく、かなりの効果が見込めます。
省電力化
プロセスの微細化により、電流をコントロールする部品であるトランジスタの大きさを小さくできます。トランジスタが微細化すると、必要な電圧が低下するために、消費電力が大きく低下します。
クロックの向上
クロックもプロセスの微細化により向上します。これはプロセスの微細化により回路が小さく、また配線が短くなるためで、これにより回路の電気抵抗が低下し、クロックが向上します。
コア数の増加
回路の微細化で、CPUのチップのサイズが小さくなるために、スペースに余裕ができます。このため、さらに多いコアを搭載する余裕が生まれます。現に、いまだ14nmプロセスを採用しているインテルは10コアまでですが、7nmプロセスを搭載しているAMDは最大16コアまで実装できています。
まとめ
以上、プロセスルールを微細化することのメリットでした。このようにたくさんのメリットがあるために、メーカーは微細化をどんどん進めていくのですね。今はすでに7nmプロセスが現役、5nmや3nmメートルもすでに実現がある程度可能な段階のようで、ものすごい微細化されています。技術が向上していけば安く高性能なものが手に入るようになるので、楽しみですね。早く5nmプロセスのCPUでないかなぁ。
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