Core i7-10700Kの評価: かなりオススメのCPU

今回は、先日発売されたインテルの第十世代CPU Core i7-10700Kを性能・コスパなどの観点から評価していきます。

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Core i7-10700Kの基本性能

  • コア/スレッド: 8C / 16T
  • 基本クロック: 3.8Ghz
  • ブーストクロック: 5.1Ghz
  • 対応メモリ: DDR4-2933, 2チャネルまで
  • ソケット: LGA 1200
  • TDP: 125W

総評

本製品のスペックとしては、最大5.1Ghzまで到達することが最大の特徴でしょう。そのクロックによって、ゲームなどシングルスレッド性能の高さが重要なタスクでは、非常に高い性能を発揮します。スレッド数も前世代と比べて2倍になり、実質前世代のCore i9と同じくらいになりました。性能はアップしながら価格は据え置きというのも嬉しいポイントです。

残念なポイントとしては、またソケットが変わったところでしょうか。インテルの悪い癖で、しょっちゅうソケットを変更するので、従来のマザーボードが使用できなくなってしまいます。そのため、わざわざ新品のマザーボードを購入する必要があります。
また、TDPも125Wまで増えてしまったのも地味に痛いです。ちょっと125は大きすぎますよね。グラフィックボード並みの消費電力です。また、そのせいで発熱もひどくなっています・・・・

Ryzenとの比較

ここでは、Core i7 10700Kを、ライバルであるAMD Ryzenと比較していきます。

10700Kは、クロックが上昇したおかげで、元から有利だったシングルスレッド性能、およびシングルスレッド性能が重要なタスクでは、さらなるリードをRyzenに対して築きました。そのため、ゲーミング用途では高い需要が今後も見込まれるでしょう。

その一方で、マルチスレッド性能はまだまだです。Cinebench R15のスコアでも、なんとかRyzen 7 3700Xに並べる程度で、差額が5000円しかない3900Xにはまだ大きく離されています。3900Xは約10700Kの1.5倍という圧倒的なスコアです。やはり、14nmプロセスではそろそろ限界なのでしょう。

コストパフォーマンスはどうなの?

コストパフォーマンスですが、10700Kはかなり高い部類だと思います。(10900Kとは違って)Ryzenにはわずかにかないませんが、そうはいってもシングルスレッド性能の高さを考えれば、十分に差別化できているといえるでしょう。なので、全然コスパの面からもお勧めできるCPUです。

どんな人向け?

10700Kは、シングルスレッド性能が高いため、ゲーミング用途、およびAdobe製品などシングルスレッド性能が要求されるタスクをされる方にお勧めしたいです。
逆に、マルチスレッド性能が重要なタスクをするならば、おとなしくあと5000円出して3900Xを買った方が無難だと思います。

まとめ

まとめると、Core i7 10700Kはコスパ、性能ともに十分で、Ryzenと競うポテンシャルは十分にある製品だと思います。なので、古いCPUを使っている方は交換を検討してみてもよいでしょう。ただ、現在は発売直後ということもあってちょっと高いので、価格が落ち着くまで待つのも手だと思います。そうはいっても、現状でもコスパは悪くないので、今買っても全然いいと思います。よって、評価は100点満点中90点です。

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