Core i9 10900Kの評価: ゲーミング性能はピカ1、でも他は微妙
先日発売された、Intel Core i9 10900Kを評価していこうと思います。
10900Kは、インテル 第十世代CPUのCore i9で、オーバークロックが解禁されているモデルとなります。10コア20スレッドで、最大クロックは5.3Ghzです。
Core i9 10900Kのスペック
- 世代: Intel 10th Comet Lake S
- プロセスルール: 14nm+++
- コア/スレッド: 10C/20T
- クロック: 3.7~5.3Ghz
- GPU: あり (UHD 630)
- TDP: 125W
- 価格(Amazon): 72,000円
Core i9 10900Kは、インテルのコンシューマー向けモデルとしては最大の10コア20スレッドの、第十世代最上位CPUです。また、クロック前世代から向上しており、最大5.3Ghzとなっています。
性能の向上は見られたものの、Amazonでの販売価格は72,000円と非常に高くなってしまっています。インテルの希望小売価格は499ドル(55000円くらい)なのに、ちょっと高すぎます。もう少し値下げしてほしい所です。
第九世代からの変更点
第十世代になることによって、またソケットが変わりました。そのため、古いマザーボードとの互換性はなくなっています。新しいソケットはLGA 1200と名付けられており、Z490マザーボードなどが対応しています。
また、消費電力も95Wから125Wにアップしました。そのため、発熱が非常に高く、並みのCPUクーラーでは冷やせないという、かなりの代物になってしまいました。性能が上がったといっても、ちょっとこれは微妙ですよね。
10900Kの性能: ゲームでは最強、それ以外では微妙
気になる10900Kの性能ですが、クロックが向上したためにもともとインテルが強かったゲーミング性能はさらに向上しました。現状、ゲーム向けCPUとしては最強と言え、FPSは従来よりも少し向上すると思います。
しかし、トータルでの性能、つまりマルチスレッド性能はいまいちです。現在、最大のライバルとなるのは65000円ちょいの12コア24スレッドCPUであるRyzen 9 3900Xだと思いますが、Ryzenは新世代の発表を控えているというのに、マルチスレッド性能ではぼろ負けです。もしこれで次世代Ryzenのシングルスレッド性能が向上してしまったら、10900Kは無用の長物となってしまう可能性があります。
総合評価: 今は買いじゃない
Core i9 10900Kですが、今は買いではないと思います。希望小売価格に対し値段が高すぎること、性能が微妙であることなどが理由です。買うとしたら、値段が下がってきたときか、新世代Ryzenが微妙だったときがよいと個人的には考えます。これが今すぐ必要というユーザーは、とても限られた存在でしょう。(プロゲーマーとか)
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